ボランティアには県内7大学の148人が参加し、通報件数は今年3月末までで計8841件に上った。
北河さんはこのうち、メンバーの中で最多となる1249件を通報し、県警から感謝状も贈呈された。
 なんとなく始めたサイバーパトロールだが、不適切な書き込みの多さに驚いた。
「こうした書き込みで被害に遭う人がいるなら、きちんとパトロールしないといけない」。毎日、寝る前に最低10件の通報を自分に課したという。
 有害な書き込みには隠語が使われることが多い。援助交際の募集の書き込みには「円光」「援」などの単語が使われるパターンに気付いた。
さまざまなパターンで検索し、危険な書き込みを幅広く見つけ出した。
 少女らの書き込みを見ていると「どんな相手が来るかも分からないのに、簡単に会う約束をしてしまって大丈夫なのだろうか」と心配になる。
通報したアカウントが凍結されていると、ほっとした。海外で働く父に県警から贈られた感謝状を見せると、「よく頑張ったな」と褒められた。