神戸・北区殺傷の被害者宅 市の有形文化財だった 
http://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201707/0010376343.shtml

 神戸市北区有野町で5人が殺傷された事件。
死亡した無職南部達夫さん(83)と妻の観雪さん(83)が暮らしていたかやぶきの自宅は、神戸市の有形文化財に登録されていた。

 市によると、北区にはかやぶき民家が約700棟あり、農村地域の景観保存などのため、文化財として登録しているという。

 南部さんの自宅は19世紀前半の建築とみられ、かつては街道に面して茶店も営んでいたという。当時の部材をよく残しているのが貴重とされた。

 補修を手掛けたかやぶき職人の男性(37)によると、南部さんはかやぶきに対する思い入れが強く、費用をかけても後世に残すことを考えていたという。
男性は「補修に携わった職人5人を自宅に招き、料理を振る舞ってくれたこともあった。いいおじいちゃん、おばあちゃんだった」としのんだ。

19世紀前半に建てられたとされる南部さんの自宅=神戸市北区有野町有野
http://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201707/img/b_10376344.jpg