【ベルリン時事】ドイツのDPA通信などによると、南部レーゲンスブルクにあるカトリックの少年合唱団で1945年から90年代初めにかけ、少なくとも547人が身体的・性的虐待を受けていたと指摘した報告書が18日発表された。

 
 聖職者や教員らに虐待を加えられていたとみられ、調査に当たった弁護士のウェーバー氏は「刑務所や地獄、強制収容所のようだった」という被害者の証言を明らかにした。既に長期間がたっているため、刑事訴追は行われず、被害者に補償金が支払われる見通し。

 前ローマ法王ベネディクト16世の兄ゲオルク・ラツィンガー氏がかつて合唱団の指揮者を務めていたが、虐待の情報は得ていなかったと主張している。ウェーバー氏はラツィンガー氏にも責任の一端があるという認識を示した。

 合唱団は約1000年の歴史があり、国内外で公演を行っている。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170718-00000143-jij-eurp