浜松市で2016年4月、家族4人をナイフで刺し、うち3人を殺害したとして殺人と殺人未遂罪に問われた長男の無職池谷いけや佳峰よしたか被告(32)の裁判員裁判で、静岡地裁浜松支部は21日、求刑通り無期懲役の判決を言い渡した。

 裁判では、池谷被告の責任能力の有無が焦点になった。山田直之裁判長は「家族の殺害に向けた計画性や一貫性が認められる」と述べ、責任能力を認めた。

 判決によると、池谷被告は会社での人間関係のトラブルを家族に知られるのが恥ずかしいと思い、16年4月22日午前0時半〜3時頃、同市北区の自宅で祖母(当時83歳)、姉(同32歳)、母親(同62歳)の胸などを刃渡り約20センチのサバイバルナイフで刺して殺害。父親(61)の腰なども刺して殺害しようとした。

http://yomiuri.co.jp/national/20170721-OYT1T50079.html