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福島第一原子力発電所で21日行われた3号機の格納容器内部の調査で、原子炉の真下に「燃料デブリ」の可能性が高い岩のような堆積物などが初めて見つかりました。22日は「燃料デブリ」の多くが残されていると見られる格納容器の底の調査が行われることになっています。
国と東京電力は21日、福島第一原発3号機の格納容器に水中を進む調査ロボットを投入し、撮影した9枚の写真を公開しました。

このうち原子炉を下から支える構造物を撮影した写真には岩のように積もった塊が写っています。また、ほかの写真からは、制御棒を動かす装置の辺りに黒っぽい色やオレンジ色に見える塊が付着していたり、つららのように垂れ下がっていたりする様子がわかります。

これらについて東京電力の担当者は記者会見で「原子炉内の燃料が溶けて構造物と一緒になって落下したと考えられる」と述べ、初めて3号機で「燃料デブリ」が見つかった可能性が高いことを明らかにしました。

東京電力はこの夏にも福島第一原発からデブリを取り出す方法の方針を決め、4年後には実際に取り出しを始める計画です。今回、3号機でデブリらしきものが確認できたことで具体的な方策の検討に向けてようやく一歩進んだことになります。

東京電力は、22日「燃料デブリ」の多くが残されていると見られる格納容器の底の調査が行われることになっています。

7月22日 4時58分