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■文学部長に聞きました

今月17日、「人文学類を出た身としてはとても響くものがあるので幾度となく読んでしまう」という文言とともに、金水さんのブログで公開されていた式辞全文がツイッターに投稿されました。

すると「すごく心に響くものがある」「名文やなぁ」「なんとなく入った文学部の娘に読むのを勧めたい」といったコメントが寄せられ、いいねが1万4千を超えています。

この式辞にどんな思いを込めたのか? 金水さんに話を聞きました。

――このテーマを選んだきっかけは

「『人文学は人生の岐路に立ったときに真価を発揮する』という考えは以前から持っていて、2016年の大阪大学文学部案内の巻頭言にも書きました。特に人文系に対する風当たりが強い昨今、卒業していく学生さんたちに、『きみたちが学んできた学問にはこんな力があるんだよ』と伝えて、世の中に対し少しでも顔を上げて生きていっていただけたらという思いでこのテーマを選びました」

――表現で工夫した点は

「できるだけ難しい言葉は使わずに、耳で聞いてすっと理解できるようにとは考えました」

――金水さんご自身の体験との関係は

「肉体的・精神的につらい状態にあるときに、考えることがつらさを和らげてくれるという実感は何度か経験しました」

「それ以上でもそれ以下でもありません」

――式当日の反響は

「卒業生の皆さんは静かに聞いていて下さいましたが、特段の変わった反応はなかったです」

――ツイッターで話題になったことについては

「正直、当惑しています。なんで今頃、と感じましたが、それだけ人文学の行く末を案じ、応援して下さる方が多いんだなと理解し、うれしく思っています」

(以下省略、つづきはウェブで!)