車内で熱中症か、9歳男児が死亡 「食事する」と母とは別行動 奈良
2017.7.26 07:59

 奈良県は25日、奈良市内の駐車場に駐車中の車から、同県大和高田市の小学4年の男児(9)がぐったりしているのが24日見つかり、熱中症とみられる症状で死亡したと発表した。
男児は病院に行く母親と一緒だったが、「車内で食事をする」と言って車に残ったとみられる。

県によると、24日午後1時半ごろ、近鉄大和西大寺駅(奈良市)近くにあるコインパーキングで、母親が車内に男児を残して近くの病院に診察に行った。
約1時間半後に戻ったところ、ロックされた車の中で倒れている男児を発見、119番通報した。

 救急隊が窓ガラスを割って救出。意識不明の状態で搬送され、25日未明に病院で死亡が確認された。搬送時、医師が熱中症と判断した。

 母親は男児に車の鍵を渡し、エンジンを切って窓を閉め「後から来るように」と言い残していた。車内に水分があったかどうかは不明。
奈良県警によると、男児は母親に一緒に来るよう促されたが「食事をするため残る」と話していた。男児に持病はなかった。

 県によると、24日の奈良市の最高気温は34・1度。

http://www.sankei.com/smp/affairs/news/170726/afr1707260004-s1.html