講師採用時に市が犯罪歴確認…わいせつ事件受け

 埼玉県の教員だった時に起こした性犯罪での逮捕を隠し、愛知県知立市立小学校の臨時講師として採用された男が、女子児童にわいせつな行為をしたとして逮捕された事件を受け、
同市は28日、講師採用時に犯罪歴や処分などについて尋ねるチェックリストを新たに作成したと定例記者会見で明らかにした。

 市によると、チェックリストは県教委が教職員に対し、不祥事を起こしたことや体罰などについて尋ねるチェックリストを参考に、
「履歴書での記載漏れや面接時の発言内容に虚偽などはありませんか」と「過去に犯罪歴があったり、懲戒免職などの処分を受けたりしたことがありませんか」の2項目を独自に追加し、新たに作った。

 記者会見で、川合基弘教育長は「チェックリストは自己申告だが、不正なことを防ぎたいという思いを講師希望者に伝えたい」と述べた。

 また、林郁夫市長は「これまでも子どもたちを守る取り組みをしてきたが、埼玉県の問題は知ることができなかった」と述べ、西三河の市長会で対応したいと語った。

 男は、勤務先の知立市立小学校で女児に対する強制わいせつ容疑で逮捕、起訴され、今月19日には別の女児に対する同容疑で再逮捕されている。
埼玉県朝霞市立小の教諭だった2013年6月、児童買春・児童ポルノ禁止法違反容疑で逮捕され、停職6か月の懲戒処分を受けて依願退職。その後改名するなどして15年4月、知立市教委に採用されていた。

2017年06月29日 10時56分 読売新聞
http://sp.yomiuri.co.jp/national/20170629-OYT1T50017.html?from=ytop_ylist