熊本市は27日、昨年4月の熊本地震で大きく被災し、復旧工事が進む熊本城を報道陣に公開した。土台の石垣が崩れ、角に1本の柱状に奇跡的に残った石垣部分が支えている飯田丸五階櫓に、櫓を支える新たな鉄骨の台が設置された。

 昨年7月に倒壊防止のため、応急措置として櫓を覆うように緑色の鉄骨が組まれた。今後石垣や櫓の本格的な復旧工事が始まるのを前に、27日には作業員が約30分かけて櫓を下から支えるように赤い3本の鉄骨を新たに設置した。

 一方、市が「復興のシンボル」として復旧を急ぐ天守閣では瓦の撤去作業などが進められていた。6月末に解体が完了した大天守の最上部は8月から再構築を始める。工事担当者は「最上部は来年夏ごろに完成させたい」と話した。


http://www.sankei.com/photo/daily/news/170727/dly1707270015-n1.html
2017.7.27
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新たな鉄骨の台(左下)が設置された熊本城の飯田丸五階櫓=27日