成田空港の利用旅客が28日、1978年5月の開港から累計で10億人に達し、成田国際空港会社(NAA)は空港内で記念式典を開いた。

 夏目誠社長が「今後も皆さまから選ばれる空港を目指し、一丸となって取り組む」とあいさつ。10億人目となった米国籍のスザンヌ・サナイさんに、着物姿の女性を刺しゅうであしらった羽子板などの記念品を贈った。

 サナイさんは仕事で来日し、米国に帰国する途中で「成田空港は何回も利用している。預けた荷物がすぐ受け取れるなど、すごく使いやすい」と笑顔で話した。

 NAAによると、1億人に達したのは88年3月で、開港から9年10カ月かかった。近年は訪日外国人観光客の増加や航空便の新規就航などで利用客が急増し、2014年12月の9億人突破から2年7カ月で10億人に到達した。

 開港当初の正式名称は新東京国際空港。04年4月の民営化で成田国際空港となった。(共同)
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