● 長谷川幸洋氏(東京新聞・中日新聞論説委員)のコラムが素晴らしい。是非読んで欲しい。

『加計問題を追及するマスコミの「倒閣ありき」に異議アリ!』(現代ビジネス)
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/52418

上のコラムを読むのが面倒な人は、同内容がyoutubeに(注:広告ウザイ)
https://www.youtube.com/watch?v=wBUfFWb9bSg

これに加えて、以下の2点の事も知っておくべきだろう。

獣医学部の岩盤規制突破の主な理由は、長谷川氏の言うように、文科省が出していた既存獣医学部教育の問題点、
(獣医学部を卒業し国家試験をパスしても、新米の獣医師は動物の体温すら満足に測れない等)の他に
http://www.mext.go.jp/component/b_menu/shingi/toushin/__icsFiles/afieldfile/2011/05/23/1306202_01.pdf

農水省の出した、獣医師不足が深刻になるという詳細な計算をした需要予測がある。これが大事。
『獣医師の需給に関する検討会報告書 - 農林水産省 (産業動物、及び小動物共不足)』
http://www.maff.go.jp/j/study/other/jui_jukyu/pdf/report.pdf

この問題について問いただした特区諮問委員会に対し、文科省は需要計算や統計数値を一切出せず、
「獣医の数は地域による偏在はあるが足りており、需給バランスから、新設の必要はない」という主旨の言い訳を繰り返した。

そこで特区諮問委員会が出した結論が、(国家戦略特区諮問会議 2016/11/9)
「広域的に獣医師系養成大学等の存在しない地域に限り獣医学部の新設を可能とするための関係制度の改正を直ちに行い、
ライフサイエンスなどの獣医師が新たに対応すべき分野の教育を充実させる」である。

もう一点は、特区WGが「加計ありき・今治市ありき」では無かったことだ。

特区WGが獣医学部新設を想定していたのは、当初「新潟」だった。(特区WG議事録)
長谷川氏の言うとおり、大学の誘致があってこその特区・獣医学部。
「新潟市」案は、大学誘致が出来なかったので自然消滅。
1年後に特区申請した「今治市」が主要特区プロジェクトに置き換わっただけの話だ。