2015年11月に「いじめられたくない」と日記に書き残して茨城県取手市立中3年の中島菜保子さん(当時15)が自殺した問題で、
学校や取手市教育委員会が直後に生徒や保護者に自殺と伝えない方針を決め、
自殺の事実を隠したまま学校でのいじめの有無を調査していたことが30日、市教委への取材で分かった。

 市教委と学校は15年12月以降、全校生徒へのアンケートや同級生の聞き取りを行い、菜保子さんへのいじめが確認できなかったと結論付けた。

 市教委は当初の方針について「受験を控えた生徒への影響を考え、遺族の意向も確認した」と説明。
父の考宜さん(45)は「自殺直後の何がなにやら分からない状況を利用された気がする。隠蔽の意図を感じ、調査にも影響した」と話した。

 市教委によると、菜保子さんは15年11月10日、自宅で首をつって翌日、死亡した。
学校の校長や市教委の関係者は11日午後、生徒への影響を考慮して自殺だったことを伝えない方針を決定。
校長は12日の全校集会で「思いがけない突然の死」と説明した。〔共同〕

ソース
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG30H4Y_Q7A730C1CC1000/