「水爆実験と同じ健康被害が福島県でも…」の批判寄せられ

 テレビ朝日系列が6日放送する特別番組「ビキニ事件63年目の真実〜フクシマの未来予想図」について
「あたかも水爆実験と同じ健康被害が福島県でも起こるかのような表現だ」などの批判が寄せられ、
テレビ朝日が1日夜、サブタイトルの「フクシマの未来予想図」を削除したことが分かった。
ネット上でも批判が相次いでおり、同社広報部は「視聴者などから意見をいただく中、
誤解が生じかねないと考え削除することにした」と釈明した。

 番組は報道ドキュメンタリー「ザ・スクープ」シリーズ。番組ホームページや取材を担当したキャスターの公式ブログによると、
ビキニ環礁水爆実験(1954年)の影響で強制移住させられたマーシャル諸島の住民を取材。
ブログでは「甲状腺がんや乳がんなど深刻な病気を患う島民が相次ぎ、
女性は流産や死産が続いた」と健康被害も紹介している。

 福島県内を取り上げる表記はなかったものの、「今も続く放射能汚染の問題。そして帰れない故郷……。
それは、福島の問題にもつながってきます」との表現もあった。

 同社によると、こうした表現に対し「健康被害に苦しむ島民が福島県民の未来であるかのような誤った表現はやめるべきだ」などの批判があった。
番組紹介のページからも福島に関する表現を削除。番組内容の変更については「お答えできない」としている。
【尾崎修二】

ソース
https://mainichi.jp/articles/20170802/k00/00m/040/159000c