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「安全宣言」の福島産米、学校給食利用 警戒なお解けず

ことしの福島県産米の放射性物質検査が終了し、全量が出荷可能になったが、教育現場では依然として県産米への不安が根強い。
小中学校向けに食材を提供する県学校給食会が各自治体に調査した結果、「放射性物質不検出の地元産米を希望」との回答が
7割に上った。「県外産米を希望」した自治体もあった。
子どもが食べる学校給食だけに「安全宣言」が出ても、なお警戒感は解けていない。

給食会が、福島県内59市町村のうち、同会を通じてコメを購入し、小中学校で利用している48市町村に
本年産のコメについて希望を聞いた。
放射性セシウムの量では、「暫定基準値(1キログラム当たり500ベクレル)以下」と「不検出」のどちらを希望するか聞いたところ、
大半の約70%は不検出と答えた。
産地についても「地元市町村」「地元以外の県内」「県外」のいずれかを選んでもらったら、県外産米を希望する自治体もあったという。
給食会からコメを購入している福島市は「出荷が許可された以上は、市内産を使う」(市教委保健体育課)という方針。
ただ、県が「安全宣言」を出した今月12日以降も、保護者から「県産米は使わないで」といった要望が寄せられているという。
福島市は、給食用のコメを独自に検査して、安全性をさらに確認する。
相馬市は「産地はともかく、放射性物質は不検出であることが前提」(市教委学校教育課)との立場。
給食会から食材を仕入れている別の自治体の担当者は「行政としては、地元産米を使うと答えざるを得ない」とこぼす。

以下略

2011年10月31日月曜日
http://www.kahoku.co.jp/news/2011/10/20111031t63010.htm