埼玉りそな銀行が、印鑑不要のサービスを拡大している。

 新規の口座開設のほか、顧客の取引の大部分が印鑑なしでできるようになり、利便性が向上し、りそな側も業務の効率化を図れる。現在4店舗で導入され、2018年3月末までに県内全店に広げる方針だ。

 同行が6月19日に新築移転オープンした鶴瀬支店(富士見市)では、店内に3台のタブレット端末を設置。新たに口座を開設する際は、端末の画面上に、氏名や生年月日、住所などを入力する。紙に個人情報を記入する手間を省き、押印を不要とした。操作に不慣れな高齢者らを手助けする係員も常駐している。

 同行の口座がある顧客は印鑑なしで、インターネットバンキングなどの申し込みや、住所変更、通帳の再発行などの手続きをできる。本人確認は、キャッシュカードと暗証番号や指の静脈データによる生体認証で行う。ただ、住宅ローンなどの高額融資は従来通り、印鑑が必要となる。

 顧客からは「印鑑を持ち歩かなくてよいので便利」「タブレットの操作が簡単」などと好評だという。同行は「今後も業務の効率化を図り、顧客の利便性を追求したい」としている。
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