一般公開されているツメナシカワウソの赤ちゃん=三重県伊勢市の伊勢シーパラダイスで2017年8月2日午後0時34分
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三重県伊勢市二見町の水族館「伊勢シーパラダイス」で、4月に生まれたツメナシカワウソ2頭が一般公開されている。同館は4日から、来館者が餌やりなどで触れ合える「子育て体験」を始める。
2頭とも雄で、両親は父ブブゼラ(推定7歳)、母ズリ(同9歳)。生後間もなく体調を崩し、ツメナシカワウソとしては国内で初めて人工保育を受けた。

母親代わりは、2頭の微妙な変化に気づけるようにするため、飼育係の小野田忍さん(41)が担当。夜は自宅に連れて帰って育て、離乳期にはアジのミンチを与えた。現在は体長約65センチに成長した。
小野田さんは「前例がなく手探りで、健康管理には特に注意してきた。この子たちの生命力も強かった」と話している。

子育て体験は31日まで。高校生以上を対象に午前9時10分と午後12時40分の2回、各回2人まで。参加料1000円。希望者は当日先着順で、入場券売り場で予約する。【新井敦】

配信 2017年8月3日 10時08分
毎日新聞
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