ソニーは8月3日、バーチャルアナウンサー「沢村碧」が原稿を読み上げる「アバターエージェントサービス」の提供を始めた。テレビ局やラジオ局、番組制作会社などでの活用を見込む。利用料は月額15万円から(税別、対応PCのレンタル料金を含む)。
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 ソニーが共同通信デジタルと協力して開発。ニュース原稿をテキストで入力すると、音声合成エンジンが自然な発話に変換し、CGで作成したキャラクターの表情と連動して読み上げるという。

 読み上げ内容の字幕表示、読み上げ途中での画像切り替え、キャラのしぐさ指定、立ち位置変更などの機能も。別に撮影した画像、動画を合成するための透過処理やグリーンバックの出力もできる。

沢村碧のデザインは、キャラクターデザイナーの足立慎吾さんが担当。音声合成エンジンには、声優の寿美菜子さんの音声データを活用した。

沢村碧は、2016年8月に東京・渋谷スクランブル交差点の大型ビジョン「ソニービジョン渋谷」で実証実験を実施。17年3月には静岡放送の番組にも出演し、有用性や情報の伝わり方を検証、機能改善を図ってきたという。
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 17年7月末からは「第72回国民体育大会」(えひめ国体、9月末開幕)会場付近のデジタルサイネージ(電子看板)に登場し、大会の内容を説明している。
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