8月4日 10時38分
東京・荒川区の30代の男性職員が、生活保護を受けている世帯に支払う保護費260万円を着服していたことがわかり、区は警察に告訴する方針です。
生活保護費を着服していたのは荒川区の生活福祉課に勤務する30代の男性職員です。

区によりますと、この職員はことし4月から7月までの間に生活保護世帯に支払う保護費260万円を着服していました。この職員はことし4月から、緊急を要する世帯に窓口で生活保護費を現金で支給する業務を1人で担当していて、架空の請求を9回繰り返したということです。

7月の支給額がふだんの月より多いことを別の職員が不審に思い、調べたところ不正が発覚しました。男性は着服を認めて「魔が差してしまった。ご迷惑をかけました」と謝罪し、全額を返還したということです。

区では今後この職員を処分するとともに、業務上横領の疑いで警察に告訴する方針です。区はチェック体制の強化を図り再発防止に努めるとしています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170804/k10011086981000.html