(CNN)
  南米ベネズエラで先月末に行われた制憲議会選挙を巡り、電子投票システムについて技術提供した英スマートマティックは3日までに、
公式発表の投票総数が操作されたものだとの見方を示した。同社の推計では、記録された数字と当局の発表数字の間に少なくとも100万票の差があるという。
一方、選管側はこうした指摘を否定している。

 電子投票システムを手がける英スマートマティックのアントニオ・ムヒカ最高経営責任者(CEO)はロンドンで記者会見を開き、
公式発表と同社のシステムが記録した投票総数の間に大きな食い違いがあると述べた。正確な数を確認するには徹底的な調査が必要だという。

 ムヒカCEOは「我々の推計では、実際の選挙に参加した人の数と当局の発表の間には少なくとも100万票の差がある。
選挙の複数の段階にすべての政党の監査役が同席していればこんなことは起こらなかっただろうことは指摘に値する」と述べた。

 ムヒカCEOは、過去の選挙結果について同社は結果のいかんを問わず支持してきたと指摘。
「システムの信頼性に基づき、先日の制憲議会選の投票総数は操作されたものだと私たちは確信している」と述べた。

 ベネズエラの選挙管理委員会は、登録有権者の約41.53%にあたる800万人以上が投票したと発表していた。

 ティビサイ・ルセナ選管委員長は、記者団に対し、スマートマティックは技術サポートを行う会社で、最終的な投票数を知る立場にないと述べた。

 選挙後、マドゥロ大統領は圧勝を宣言。当選した議員のほぼすべてがマドゥロ大統領の支持者で占められている。

 スマートマティックによれば、ベネズエラでは同社の投票システムを2004年から使用している。


ソース
https://www.cnn.co.jp/world/35105241.html