世界保健機構(WHO)は「子どもは紫外線による健康被害を受けやすい」として、帽子や日焼け止め、サングラスの使用を呼びかけている。特に学校には「子どもを紫外線から守るうえで学校が担う役割は決定的に重要」と警鐘を鳴らす。
では日本の「部活動」の現状はどうだろうか。「子どもはサングラスなんかでカッコつけるな」と思っているとすれば、それは時代錯誤でしかない――。

■炎天下で帽子なしの部活動や運動会

いきなり私事になって恐縮だが、今年春に息子が都内の公立中学校に入ると同時に運動部に入部。夏休みも毎日のように部活動に精を出し、真っ黒に日焼けしている。

ここで気になる点がひとつ。学校側が紫外線や熱中症対策にあまり熱心ではないようなのだ。炎天下であれば、大人であれば帽子をかぶり、日焼け止めクリーム(サンスクリーン)を塗り、サングラスを掛けるだろう。ところが、息子は当初帽子もかぶらずに部活動に参加していたのである。
なぜか。息子は「誰もかぶっていないから」という理由を挙げた。帽子をかぶってはいけないルールはないけれども、帽子をかぶるように指導されてもいない――こんな感じだった。だからみんなと同じように帽子なしで練習していたのだ。

ここで6月の中学校運動会を思い出した。炎天下、生徒は帽子をかぶらずに校庭で汗を流していた。テントは本部や来賓席など一部にしか張られていなかったため、多くの生徒は待機中にも直射日光を浴びていた。
不思議に思って何人かの学校関係者に聞いたところ、そろって「ハチマキをしているから」という答えが返ってきた。

帽子でさえこうなのだから、日焼け止めやサングラスとなるとずっとハードルが高くなる。熱中症対策にならないと思われているからだろうか。

■皮膚がんのリスクを高めかねない

だが、子どもの健康を考えれば紫外線対策も欠かせない。子どものころに紫外線を長時間浴びる生活を続けると、大人になって健康面で大きな問題を抱え込む。シミやシワなど肌の老化ばかりか、皮膚がんのリスクを高めかねない。

地元教育委員会は何をしているのか。問い合わせてみたところ、担当者は「毎年5月中旬には各学校に対して熱中症対策を採るように指示を出している」としながらも、「具体的対策については各学校に任せている」と回答。サングラスについては「使用許可を求める声は特に聞こえてこない」という。
そもそもサングラスについては使用許可を求めるのさえためらわれる状況なのだ。部活動でサングラス姿の生徒は1人もいないし、教員の大半もサングラスを掛けていない。こんな状況で保護者が「うちの子どもにはサングラスを認めてください」などと訴えたら、学校側は間違いなく戸惑うだろう。

■子どもは元気だからサングラス不要?
とはいえ、炎天下、サングラスなしで朝から夕方まで屋外で練習する日々を何年も続けたら、どれだけ目を痛めることになるのか。大人になってから白内障や黄斑変性症などを患うリスクがぐんと高まりかねない。
私は日差しの強いカリフォルニアに5年間住んでいたことから、紫外線のリスクについていやが上にも考えさせられた。屋外でスポーツするときに帽子、日焼け止め、サングラスの三点セットを持参するのは常識であり、紫外線から子どもを守るために一生懸命なアメリカ人の友人に感化された。「日焼け=健康的」という意識は皆無だった。

とりわけサングラスに対する意識は日本とは大きく異なる。屋外では率先して大人がサングラスを掛けてお手本を示しているから、子どもたちもサングラス着用に抵抗感を見せない。私自身も目の検査の際に「屋外ではできるだけサングラスを着用するように」とよく言われたものだ。

■「子どもは紫外線による健康被害を受けやすい」

アメリカでは紫外線から子どもの目を守ろうとの意識は数十年前からある。
例えば1993年7月の米ニューヨーク・タイムズ記事だ。「太陽から子どもの目を守ろう」と題し・・・(以下省略 見出しのみ 全文はソース先をお読み下さい)

■使用許可を求めたら「診断書」を要求される

■「原因は『オシャレ』ではないか」

■子どもの健康とオシャレ禁止、どちらが大事?

PRESIDENT Online 2017.8.4
http://president.jp/articles/-/22758

★1が立った時間 2017/08/04(金) 19:05:07.99
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