がん治療について余命を知りたいと思っていたが、医師から聞いていない人が、進行がん患者の4割に上ることが、厚生労働省研究班の調査で分かった。

人生の最終段階における医師と患者のコミュニケーションの難しさが改めて浮き彫りとなった。

 調査は2009年〜14年、国立がん研究センター中央病院(東京)、東病院(千葉)に通院・入院中で、1週間以上前に抗がん剤治療の中止を伝えられた192人に、医師とのコミュニケーションに関する質問を行い、106人から回答を得た。

 余命告知については、有効回答の96人のうち41%が、聞きたい意向はあるが、医師から伝えられていなかった。一方で、余命を聞きたくないという患者も27%おり、3%は聞きたくないと思っていたにもかかわらず余命を伝えられた。

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http://yomiuri.co.jp/national/20170805-OYT1T50002.html