http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170805/k10011088731000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_006

東日本大震災の当時、小中学生だった被災地の若者が、地元の復興のために続けてきた取り組みや被災地の現状について語る催しが都内で開かれました。
この催しは、今後の被災地支援の在り方を考えようと東洋大学が企画したもので、首都圏の大学生ら40人が参加する中、震災当時、小中学生だった若者が被災地の現状について語りました。

このうち、宮城県南三陸町出身の小野寺翔さん(21)は、これまで東京の大学生らを対象に被災地を回るツアーに取り組んできたことを報告し、「被災地の出身者とそうでない人の間で震災の認識にギャップがあると感じています。被災者自身が震災を語り継ぐことが重要だと思います」と話していました。

また、岩手県山田町の高校生6人は、町に活気を取り戻したいと月に1〜2回、地元の人たちが集まれるカフェを開いてきたことを報告し、「地域の人とのふれあいを通して学ぶことが多く、喜びを感じています」と話していました。

催しを企画した東洋大学社会学部の森田明美教授は「震災を語り継ぐ活動など、被災地の若者が自主的に行っている取り組みが長く続けられるように、今後の支援の在り方を考えていきたい」と話していました。

8月5日 15時33分