数を頼りに日本の政治を自分たちに都合よく歪めてきたのが団塊世代。
学生時代はデモ・テロで大暴れ、全然勉強せずバリケードや部室で仲間を
『総括』という名のリンチをするなどISIS顔負けの残虐性。
就職する段になると「『いちご白書』をもう一度」のヒットを区切りにみそぎは
済んだと、それまで攻撃対象にしていた企業に就職。
日本は高度経済成長から安定成長へと移行していたが団塊の世代はほぼ
全員正社員として就職し終身雇用・年功序列・企業別労働組合に守られ仕
事を失うリスクはなかった。
団塊の世代より前の世代は皆50代になると自分達の親を介護で苦労したが、
自分達がそれをやらなければならないタイミングが来る前に身内による介護
から「社会による介護」へと法律を作り変えた(介護保険制度2000年施行)。
つまり戦中世代は自分の親の介護で自分の壮年時代を苦労したが、団塊は
その義務を丸投げし一気に自分達より若い世代を介護の担い手にジャンプさ
せた。
バブルに踊り狂った末、バブルを崩壊させた。仕事は無かった。従来定年
は60歳だったが彼らの年齢が60に近づく直前に定年は65まで引き上げられた。
その犠牲となったのが氷河期世代以降の就職。
このため日本企業はビジネス経験を積んでいない巨大な一群の世代を20年間も
作り、現在まで続く経済苦境を招いた。
団塊は2014年を持って晴れて全員年金世代へと移動。現在は日本一周旅行など
趣味やレジャーを満喫している。前述の通り上の世代の介護は若者が担っているが、
それは「日本という国が成熟しているのだから当然」と考えている。ちなみに多くの若
い世代は日本が借金大国である理由を「公務員の無駄遣い」と教えられているがそれ
は間違い。90年代以降日本が行った景気対策の公共事業は経済理論として鉄板の
「総需要喚起政策を10回以上行ったために国債残高が増えたに過ぎない。
言い換えれば90年代以降に日本企業が団塊のリストラをせずに済んだのは全て景気
対策のおかげ。国債残高の積み上がりは彼らの雇用を守るためである。にもかかわら
自分達のお手盛り政党「民主党」がマスコミの仲間の応援、誘導を受けて政権交代を
実現。「コンクリートから人へ」のスローガンを掲げた。このスローガンが何を意味する
のか。簡単に言えば「俺たちもうすぐ定年だから景気対策に公共投資をするより俺ら
の年金財源をしっかり確保しようぜ」という意味。その代わり下の世代のために公共事
業にカネを使うのはまっぴらという自己中ぶり。
そもそも現行の年金制度は、今のような低成長のもとで“団塊の世代”の者たち全員に
年金を満額支給するようにはできていない。
受給者があまりにも大勢いるのだから、薄撒き配当するしか方法はないのである。
でも、“団塊の世代”はその政治力で“逃げ切り”を謀ろうとしている。増税に喘ぐ若者を犠牲にして