NHKNEWS8月6日 19時09分
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就任後初めての外国訪問としてフィリピンを訪れている河野外務大臣は、ASEAN=東南アジア諸国連合に加盟する10か国の外相との会議に臨み、弾道ミサイルの発射を繰り返す北朝鮮や海洋進出を強める中国への対応をめぐって意見を交わしているものと見られます。

河野外務大臣は、日本時間の6日午後、フィリピンの首都マニラを訪れ、午後7時前から、ASEANに加盟する10か国の外相との会議に臨んでいます。

この中で河野大臣は、中国が軍事拠点化の動きを強めている南シナ海の問題について、法の支配に基づく平和的解決が重要だという日本の立場に理解を求めているものと見られます。また北朝鮮問題でも、国連安全保障理事会が新たな制裁決議を全会一致で採択したことを踏まえて、意見を交わしているものと見られます。

河野大臣は、ASEANの一連の外相会議への出席に加えて、日米韓3か国の外相会談や韓国のムン・ジェイン(文在寅)政権発足後初めてとなる日韓外相会談、それに日中外相会談などを予定しています。河野大臣としては、外交デビューとなる今回の訪問で、北朝鮮に対する制裁に抜け穴が生じないよう北朝鮮と国交のあるASEAN各国に連携を呼びかけるとともに、強い影響力のある中国にも協力を求めて、挑発行動の阻止につなげたい考えです。