日銀が8日発表した7月の貸出・預金動向(速報)によると、全国の銀行(都市銀行、地方銀行、第二地方銀行)の貸出平均残高は前年同月比3.4%増の449兆2177億円だった。
前年同月を上回るのは70カ月連続で、伸び率は6月(3.3%増)を0.1ポイント上回り、2009年4月以来8年4カ月ぶりの高さとなった。

M&A(合併・買収)やアパートローンを含めた不動産向けの貸し出しが引き続き高水準を保っている。銀行に信金を加えた貸出平均残高は同3.3%増の516兆2539億円だった。

業態別に内訳を見ると都銀は前年比3.2%増の211兆9124億円だった。伸び率は前月(3.1%増)を0.1ポイント上回り、09年2月以来8年半ぶりの高さとなった。
地方銀行と第二地銀の貸出平均残高は合計で同3.6%増の237兆3053億円だった。伸び率は前月(3.6%増)と同じだった。

手形や小切手を除き、譲渡性預金を含む預金平均残高は都銀、地銀、第二地銀の合計で前年同月比4.5%増の684兆9613億円だった。
伸び率は前月(4.7%増)から0.2ポイント縮小した。預金は個人、法人ともに増加基調が続いている。〔日経QUICKニュース(NQN)〕

配信2017/8/8 9:37
日本経済新聞
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