終戦の日 14%が「知らない」 18歳と19歳世論調査
8月9日 19時00分
今月15日の終戦の日を前に、NHKが全国の18歳と19歳を対象に行った世論調査によりますと、日本が終戦を迎えた日について、14%が「知らない」と答えました。専門家は「危機的な数字だ」としていて、若者の意識を社会や歴史に向けさせる教育の重要性を指摘しています。
NHKは、去年、選挙権年齢が引き下げられ18歳以上となったのを踏まえ、平和に関する意識を探るための世論調査を行いました。調査は、6月21日から先月25日にかけて、全国から無作為に抽出した18歳と19歳、合わせて1200人を対象に郵送で実施し、42%にあたる503人から回答を得ました。

この中で、いま日本が平和だと思うか聞いたところ、「思う」が74%、「思わない」が25%でした。「平和だと思う」と答えた人に、その理由を尋ねたところ、「戦争をしていないから」が50%、次いで、「治安が良いから」が41%などとなっています。
「平和だと思わない」と答えた人に、理由を尋ねたところ、「戦争やテロに巻き込まれる危険があるから」が58%、「貧富の格差が大きいから」が13%などとなっています。

また、現在の世界の情勢から考えて、日本が戦争やテロに巻き込まれたり、他の国から侵略を受けたりする危険性がどの程度あると思うか聞いたところ、「非常に危険がある」が29%、「ある程度危険がある」が62%、「あまり危険はない」が8%でした。

一方、戦争を実際に体験した人から直接、戦争に関する話を聞いたことがあるか尋ねたところ、「聞いたことがある」が76%、「聞いたことはない」が24%でした。

そして、日本が終戦を迎えた日を知っているか聞いたところ、「知っている」が86%、「知らない」が14%でした。

さらに、広島と長崎に原爆が投下されたことを知っているか尋ねたところ、「知っている」が99%でした。日本が核兵器を保有してもよいと思うか尋ねたところ、「保有してもよい」が14%、「保有すべきではない」が86%でした。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170809/k10011094771000.html