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日本マクドナルドホールディングスは9日、平成29年通期連結業績予想を5月に続き上方修正し、最終利益が前期比3.7倍の200億円になると発表した。

 前回予想から55億円引き上げた。上場前年の12年12月期(単独決算)の168億円を超え、過去最高益を17期ぶりに更新する。

 期限切れ鶏肉使用問題などで客離れを招いて2期連続の最終赤字に転落したが、店舗改装などが奏功して家族客が増え、前期は黒字に転換していた。V字回復を果たしたサラ・カサノバ社長は「着実な成長局面を迎えた」と、同日の決算発表会見で胸を張った。

 9日発表の中間連結決算は、売上高が前年同期比15.6%増の1212億円、最終利益は67倍の107億円と大幅な増収増益。足元では、定番バーガーとしては8年ぶりの新商品「グラン」シリーズが好調で、既存店売上高を7月まで20カ月連続で伸ばしている。

 1店舗当たり売上高(1〜6月)も上場以来の最高水準。勢いに乗り、下期は店舗改装を前倒しで進め、積極出店に転じる構えだ。

 最高益更新についてカサノバ氏は「特別利益などの効果もある。伸びしろはまだ大きい」と述べた。