暴力団員に住所漏らした職員停職
08月10日 17時39分
http://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/1075966191.html

暴力団員に他人の住所を漏らしたとして、地方公務員法違反の罪で略式命令を受けた水戸市の36歳の係長について、市は10日付けで停職2か月の懲戒処分にしました。
一方で、係長に指示をしたなどとして起訴された45歳の副参事については、裁判の結果を受けて処分を検討するとしています。
水戸市生活福祉課の45歳の副参事と36歳の係長は、ことし3月、暴力団員に頼まれてトラブルになっていた男性の住所を漏らしたとして、地方公務員法違反の疑いで逮捕され、このうち副参事は起訴され、係長は罰金30万円の略式命令を受けました。
この36歳の係長について水戸市は「暴力団員に恐怖を覚えながら行ったもので、自らの利益を図るろうとしたものではないが、公務員として許されない」などとして、10日付けで停職2か月の懲戒処分にしました。
また、監督責任として直属の上司である▼生活福祉課長と▼当時の保健福祉部長をそれぞれ減給処分としました。
一方で、起訴された副参事については今月1日付けで休職としたうえで、裁判の結果が出てから改めて処分を検討するとしています。
水戸市の高橋靖市長は、「本件の重大性と社会的な影響を重く受け止め厳正に処分しました。市民の信頼を一日も早く回復できるように全力を尽くします」とコメントしています。