>>1
おれもな
価値のない人間なんだ

児童虐待を阻止できず、小さな子を死なせてしまったよ
いつもの仕事ぶり通りにトンパチに、正義感に任せて上の指示に逆らって確認作業をしていれば保護できた

もう10年以上もそのことを悔やんでいる


転職して、そこの同僚の女の子が結婚したんだ
おれ、その子がもうすぐ結婚するって知ってから、その子が視界に入ると赤面しちゃってさ
回りは「脈もないのにおっさんが若い女に惚れ上げて、しかもなんのアクションも起こさないキモいやつ」と思われてるんだろうな

ただおれは、恥ずかしかっただけなんだ

子供を救えなかった無価値な人間が、幸せな人生を歩む普通の人を羨む資格なんか無いのにな
それでも羨んでしまう、そんな人生を送ってみたかったと思ってしまう無価値な自分が、ただ恥ずかしかったんだ
無価値な自分に、そんな資格なんて無いのにさ