8月15日 3時48分
低気圧と前線の影響で、九州を中心に大気の状態が非常に不安定になり熊本県八代市付近では、レーダーによる解析で午前2時半までの1時間におよそ110ミリの猛烈な雨が降ったとみられます。気象庁は「記録的短時間大雨情報」を発表し、土砂災害や低い土地の浸水などに厳重に警戒するとともに、自治体が出す避難の情報に注意し、早めに避難場所に移動するなど安全を確保するよう呼びかけています。
気象庁によりますと、東シナ海から九州付近にのびる前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでいる影響で、九州を中心に大気の状態が非常に不安定になって雨雲が発達しています。熊本県の八代市付近と八代市鏡町付近では、いずれもレーダーによる解析で午前2時半までの1時間におよそ110ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、気象庁は「記録的短時間大雨情報」を発表して安全を確保するよう呼びかけています。

また、午前3時までの1時間にいずれも熊本県が設置した雨量計で、氷川町で105ミリ、宇城市で97ミリの猛烈な雨を観測しました。熊本県甲佐町では午前3時までの3時間に降った雨の量が150ミリに達し、平年の8月1か月分のおよそ9割に達する雨量となっています。

これまでの雨で九州北部では、土砂災害の危険性が非常に高まっているとして、自治体が避難勧告などを出す目安となる土砂災害警戒情報が発表されている地域があります。発表されているのは、熊本県の熊本市と八代市、宇土市、宇城市、氷川町、美里町など、佐賀県の唐津市と伊万里市、長崎県の長崎市と南島原市です。

気象庁は、土砂災害や低い土地の浸水、急な川の増水などに厳重に警戒するとともに、自治体が出す避難の情報に注意し、早めに避難場所に移動するなど安全を確保するよう呼びかけています。

また、周囲がすでに浸水したりあたりが暗かったりして無理に動くと危険な場合は、建物の2階以上で崖から離れた部屋に移動するなどして、安全を確保してください。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170815/k10011099921000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_001