3人が死亡、55人が重軽傷を負った京都府福知山市の花火大会での露店爆発事故は15日、発生から4年を迎えた。事故現場の由良川河川敷では、大会主催者らが犠牲者の冥福を祈り、被害者の早期回復を願った。

 花火大会の実行委員会が設けた献花台には午前10時、主催者側の大橋一夫市長が花を手向け、「尊い命が失われたことを改めて感じた。再発防止と安全対策を強力に進めたい」と述べた。花火大会の再開については「まだ治療中の方もおられ、被害者救済を第一に進めているため、検討を行う段階ではない」とし、被害者との示談を最優先する姿勢を示した。

 事故で手と足にやけどを負った綾部市の高校1年の女子生徒(15)も家族と訪れて献花し、「屋台近くに座っていてけがをした。現場に来ると悲しくなります。亡くなった人の分まで生きなければと思います」と話した。

 爆発事故は2013年8月15日夜、福知山商工会議所や市などでつくる実行委が行った花火大会で発生。露店主の男(42)=業務上過失致死傷罪で禁錮5年の刑が確定=が発電機に給油しようとした際、携行缶からガソリンが噴出し引火、爆発した。

http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20170815000092

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露店爆発事故が起きた現場近くの献花台。事故でやけどを負った高校生らが手を合わせ、犠牲者の冥福を祈った(15日午前10時45分ごろ、福知山市上柳)