オスプレイ 北海道の日米共同訓練に18日から参加
8月15日 16時34分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170815/k10011100681000.html

オーストラリアでの墜落事故を受けて防衛省が一時、飛行の自粛を要請していたアメリカ軍の輸送機オスプレイが、北海道で行われている日米共同訓練に今月18日から参加することになりました。防衛省は「安全面に最大限、配慮するよう求めている」としています。
今月5日、オーストラリア東部の沖合で、沖縄の普天間基地に所属するアメリカ軍の輸送機オスプレイが艦船に着艦する訓練を行っていた際に墜落し、乗っていた3人が死亡しました。

事故を受けて防衛省はアメリカ軍に対し国内での飛行の自粛を要請し、今月10日から北海道で行われている日米共同訓練では、当初の計画を変更してオスプレイの参加が見送られていました。

防衛省によりますと、その後アメリカ軍と調整した結果、今月18日からオスプレイが共同訓練に参加することになったということです。最大で6機が参加する計画で、16日に青森県の三沢基地に移動する予定だということです。

防衛省は今月11日には、オスプレイに構造的な欠陥はないなどとするアメリカ側の説明を受けて飛行の再開を容認していて、この日にオスプレイ4機が普天間基地から三沢基地に飛行しアメリカ軍の兵士らを輸送しています。

オスプレイをめぐっては、北海道などが安全対策の徹底を求め、沖縄県も飛行の中止などを求めていて、防衛省は「引き続き安全面に最大限、配慮するよう求めている」としています。
防衛相「安全面に最大限配慮求める」
これについて、小野寺防衛大臣は15日午後、防衛省で記者団に対し、「調整の結果、オスプレイは16日から準備のため青森県の三沢基地に入り、18日から訓練に参加することとなった」と述べ、最大で6機のオスプレイが今月18日から訓練に参加することを明らかにしました。

そのうえで、小野寺大臣は「アメリカ側は、オスプレイを日本や東アジアの安全保障にとって重要な航空機と位置づけており、わが国にとってもオスプレイがこの訓練に参加することは重要な意義があると思っている」と述べました。

一方、小野寺大臣は墜落事故を受けて地元から不安の声が上がっていることを踏まえ、「引き続きアメリカ側には安全面に最大限配慮するとともに、地域住民に与える影響を最小限にとどめるよう求めていきたい。安倍総理大臣にも報告し、『安全面に十分注意して対応してほしい』との指示があった」と述べました。