2017年8月15日18時22分
東京電力福島第一原発の汚染水対策として1〜4号機を囲う凍土壁について、原子力規制委員会は15日、凍土壁を全面凍結する東電の計画を認可した。東電は22日にも残りの部分を凍らせ始める。数カ月かけて凍結させるが、全面凍結で効果がはっきりと表れるかは不透明だ。

 凍土壁は、原子炉建屋とタービン建屋の周りに1568本の凍結管を埋めて土壌を凍らせて氷の壁をつくり、建屋に地下水が流れ込むのを防ぐ。周囲1・5キロあり、現在約7メートルが未凍結。2013年に計画が決まり、昨年3月に凍結を始めた。これまでに約345億円の国費が投じられた。

 規制委は全面凍結して地下水位のコントロールに失敗すると、建屋地下の高濃度の汚染水が漏れ出る可能性を懸念していた。東電は、建屋の周りの井戸(サブドレン)のくみ上げ量を調節して地下水位を制御するとし、規制委も認めた。

 1日約400トン発生していた…

残り:212文字/全文:583文字
http://www.asahi.com/articles/ASK8H4T7LK8HULBJ00J.html
http://www.asahicom.jp/articles/images/AS20170815003311_comm.jpg