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ポスターは、ビジネスパーソン風の格好をした女性のモノクロ写真が大きくデザインされたもの。女性はオフィスの一角とみられる場所に立っており、ニッコリとした笑顔を浮かべている。

女性の顔の左隣には、赤字で「今日も若手社員を泣かせてしまって。自責の念でいっぱいです」とある。さらにポスター下部には、牛乳石鹸の商品写真と共に、

“「さ、洗い流そ」

と、WEBムービーと同じ広告コピーが大書されている。

  公式サイトのアーカイブなどによれば、このポスターは2013年頃に制作されたようだ。4年近くも前のポスターだが、先述のWEBムービーに注目が集まったことを受け、改めて批判の目が向けられることになった。

ネット上では、ポスターの内容が「パワハラ・社内いじめを肯定しているようにも受け取れる」などとして、

“「パワハラ擁護か」
「若手社員を泣かせて洗い流そうってどういうこと」
「嫌なことやつらいことがあって洗い流したいのは後輩の方だと思う」

といった指摘が相次いでいる。

WEBムービーとポスターという2つの広告の内容が物議を醸したことにより、牛乳石鹸という商品にマイナスイメージを抱いたユーザーも少なくないようで、ツイッターなどには、

“「牛乳石鹸は買わないわ。刷り込まれました」
「今まで牛乳石鹸使っていたけれど、もう買わないな...」

などと「不買」を宣言する書き込みも出ている。


■販売元「お答えを差し控えさせて頂きます」

いったい、2つの広告の制作意図とは何だったのか。

J-CASTニュースは8月16日、牛乳石鹸を販売する牛乳石鹸共進社(大阪市)マーケティング部の担当者に、2つの広告の制作意図やネット上の批判を受けての考え、WEBムービーの公開停止を検討しているか、などをファクスで質問したが、

“「頂いたお問い合わせに関しましては、まことに勝手ながらお答えを差し控えさせて頂きます」

との回答だった。