Q)AH1ってかなり古いけど、後継ってどうなっているの?
A)AH64を13機取得したところで保留になっています。

Q)高いから?
A)いいえ。対空ミサイルの発達で値段の割に脆弱になってしまったからです。
  現在は上陸支援が主な使い方になっています。
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★時代遅れとなった攻撃ヘリ(訳:俺)    デフェンス・アビエーション
 Attack Helicopters losing their touch
 http://www.defenceaviation.com/2011/09/attack-helicopters-losing-their-touch.html

■アパッチAH64Dはベトナム戦争時代に開発されたAH1の欠点を補うべく火力、航続距離、運動性が向上した。
 最初の作戦1989年のパナマ侵攻作戦ではその丈夫さやチェーンガンが賞賛された。また
 最初の湾岸戦争でも数千出撃に参加し多大な打撃を与えた。損失はわずかだった。

■しかし1999年のコソボ紛争から問題が出るようになった。ここで24機のアパッチが地上待機となった。
 セルビア側の対空ミサイルに対して脆弱すぎるためだ、と専門家は分析した。イラクの対空ミサイルは
 問題ではなかったのだが。

■その後も問題は収まらなかった。第二次湾岸戦争では役に立たなくなっていた。3月24日、33機の
 アパッチが攻撃のためある歩兵師団に派遣されたが、1機が撃墜され30機が大被害をうけた。
 ライフルとRPGの攻撃のためだ。この時以来アパッチの運用は慎重を期すようになり、
 敵の襲撃に段々と使われなくなった。アパッチは主に攻撃後の偵察に使われるようになった。
 アナコンダ作戦の時は、タリバンの拠点を攻撃した後、蜂の巣状態になって戻ってきた。
 このときはそんな状態になっても戻ってきた丈夫さが賞賛されたが、事実はもう戦闘には使えないと
 思われるようになった。

■しかしヘリの問題は米国のみの問題では無い。ソ連がアフガニスタンを侵略した時数百機のヘリが落とされ、
 同様な結果となった。それにも関わらずヘリは良く使用される。攻撃から輸送へと、役割は変わったが。

■リビア内戦の時のように非先進的な軍隊が相手ならそこそこ役にたつことが証明されている。
 先進国軍隊同志の大規模紛争では、攻撃ヘリは敵に損害を与える前に、対空ミサイルであまりにも
 簡単に撃墜される。歴史はそう語っている。