2017年08月18日 08時51分
今年上半期(1〜6月)に千葉県警が認知したオレオレ詐欺などの特殊詐欺が675件に上り、前年同期比で123件増えたことがわかった。

キャッシュカードをだまし取る手口や、架空請求詐欺の被害額の増加が目立っており、県警は注意を呼びかけている。

 県警の発表によると、オレオレ詐欺の認知件数は同176件増の372件。このうち、「カード詐取型」が同128件増の175件と半数近くを占めた。電話で銀行員や役所の職員などを名乗り、「カードが不正使用されている」「再発行するには暗証番号が必要」などとうそをついて暗証番号を聞き出した後、カードを受け取りに来る手口が多く、上半期で総額約2億1000万円が引き出された。

 また、アダルトサイトやショッピングサイトをかたり、料金が未納などとして金を詐取する架空請求詐欺の認知件数は、同86件増の144件。被害総額は同約1億2000万円増の約2億6000万円に上った。

 県警は「金融機関や役所がカードを預かることはない。身に覚えのない請求にも注意してほしい」と求めている。

 一方、現金を引き出そうとした高齢者らに金融機関の職員が声かけをするなどして、被害を未然に防いだケースは634件あった
http://yomiuri.co.jp/national/20170817-OYT1T50051.html