知恵袋
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傷から侵入したウィルスは神経に沿って脳に到達します。
潜伏期間は9日〜20または60日程度と一定しませんが、この間にワクチンによる治療を行ってウィルスを阻止すれば発病を免れる可能性があります。
いったん脳に到達すると治療の方法はありません。

最初の症状は、全身がだるい、発熱、頭痛、嘔吐などで始まります。
やがて筋肉の緊張や幻覚が起き、イライラと落ち着かなくなります。

症状が進むと顔面から喉の感覚が異常に敏感になり、液体を飲み込もうとすると激しいけいれんが起きて耐えがたい苦痛に襲われるようになります。
この激しさは「誤って熱湯を飲んだ時の反応を、さらに激しくしたもの」と表現されます。
このため飲み物はおろか唾液さえ飲み込むことができなくなり、やがて水音を聞いただけでもけいれんが誘発されるようになるため、患者は喉の渇きと反して、苦痛をもたらす水を恐れるようになります。
この特徴的な症状のため、狂犬病は恐水症とも呼ばれます。
患者は苦痛から逃れようと錯乱状態で部屋から部屋に逃げ惑い、興奮し、声帯が麻痺したうえ喉は腫れあがるため犬の遠吠えのようなうなり声をあげ、飲み込めない唾液を大量に流しながら、窒息、痙攣、麻痺、消耗などの原因で昏睡状態に陥り、死亡します。

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