8/23(水) 8:00配信 デーリー東北新聞社

http://www.daily-tohoku.co.jp/kiji/images/201708220P182955.-.-.CI0002_size0.jpg
前方左側のミラーとライトが破損した八戸第一養護学校の送迎バス=22日午前11時ごろ


 青森県立八戸第一養護学校の送迎バスが22日午前7時10分ごろから1時間のうちに、3度の自損事故を起こしていたことが、同校などへの取材で分かった。車内にいた児童、生徒や職員にけがはなかった。

 同校によると、バスは八戸市大久保の学校を出発直後、前方左側のライトを校門に接触させた。約20分後、通称・ゆりの木通りの交差点で、停止線を越えて止まりバックした際、信号機や電柱に付いている箱型の設置物に前方左側のミラーをぶつけた。3度目は同市田向のショッピングセンター出入り口付近で、縁石のようなものに前方右側のバンパーを接触させた。

 2度目の事故時まで、運転手以外に職員3人が車内にいた。3度目には児童、生徒3人も乗っていたが、無事だった。

 事故により、計7人の送迎が不可能になり、いずれも保護者の送迎で登校した。23日以降は保護者に送迎を依頼し、送迎が難しい人には福祉タクシーなどで対応する予定。

 送迎バスの運行は、委託を受けた仙台市の業者が担っていた。運転していたのは青森県内在住の男性(66)で、運転手を務めて3年目となるが、事故を起こすのは初めてという。

 送迎業者は男性から健康状態を含め当時の状況を聞いている。業者によると、送迎バスは営業車ではないため、運転前の呼気検査は義務付けられておらず、実施していないという。

 中村健校長は取材に、「安全でなければいけない送迎バスで事故が起こり、本当に申し訳ない。今後はバスの出発前に運転手の健康状態を把握するなど再発防止に努めたい」と話した。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170823-00010000-dtohoku-l02