ヘーゲル論理学によれば、同一と区別は現実において同一である。
区別を認識しても認識の対象であるという共通部分があることは否定できない。

結局のところ、誰の認識が基準になるか問題になるわけよ。

全人類?
具体的個人の感情を切り捨てるカント的理性?
社会常識?

人間の認識だけが区別の基準になる間は、AIが人間を決定的に上回ることはない。

みんなが地動説を信じている間、天動説を唱えてもキチガイ扱いされる時代があった。
その時代において区別の基準をつくることができるのは基本的に多数者の人間で、
少数者にはチャンスが少ない。

AIはもっと駄目だろう。