オーディオファンには懐かしい「aiwa(アイワ)」ブランドが復活します。ソニーから商標権を取得した電子機器受託製造(EMS)の
十和田オーディオ(秋田県小坂町)が新会社アイワを設立。今秋、4Kテレビなどを発売します。なぜいまブランド復活なのか。
アイワの三井知則社長(53)に聞きました。

 ――アイワブランド復活までの経緯は。

 「十和田はEMSの会社だが、独自ブランドを展開できないか検討していた。ただ、新しいブランドを立ち上げるには時間や労力、資金も必要。
すでに世の中に知られていて、使われていなかったアイワに着目した。ソニーにお願いし、ブランドを譲渡いただいた」

 ――かつてのアイワのイメージは。

 「日本が育てたグローバルブランド。世界初、日本初、業界初の商品が多く、こだわりを持ってチャレンジしていたエンジニアも多かった。
ラジカセ、カセットボーイ、テレビデオなどを手にしたという人も多く、素晴らしい商品を送り出していたと再認識した」

 ――旧アイワとの関係はあるのでしょうか。

 「中村和臣取締役は旧アイワ出身。十和田グループにも出身者がいる。全く関係のない会社がブランドだけを使うわけではない。
日本で生まれたブランドを、日本のものづくり企業が復活させるのは意味のあること。精神を引き継いで新しい歴史を作っていきたい」

http://www.asahi.com/articles/ASK8L3J22K8LULFA00D.html