http://www.saitama-np.co.jp/news/2017/08/23/06.html


 酒に酔って路上で寝込んでいた男性に適切な対処を取って事故を未然に防いだとして、越谷署は21日、越谷市の会社員西田育雄さん(44)に感謝状を贈った。

 同署などによると、西田さんは5日午後10時45分ごろ、妻の洋子さん(42)を乗せて車を運転していたところ、対向車線の路上にうつぶせで寝ている男性(46)を発見。Uターンして男性のもとで停車させて後続車による事故を防いだ。洋子さんが110番し、西田さんは男性を歩道に移動させた。

西田さんは鉄道会社に勤務しており、「酒に酔った人の対応には慣れていた。男性が大事に至らず良かった」と話した。菅原敏幸署長は「車を男性の後ろに止め、後続車から守ってくれたのは理想の対応。尊い命を救っていただいてありがとうございます」と西田さんに感謝した。

同署管内では今年1月、酒に酔って路上で寝込んでいた大学生の男性が、タクシーにひかれて死亡する事故が発生している。夏場は路上寝込みが増えるとされ、同署は「見つけたら後続車による事故を防いだ上、すぐに110番して」と呼び掛けている。

同署は、体調を崩して路上で動けなくなっていた男性(66)を発見し、110番して事故を未然に防いだとして、越谷市の運送業関谷謙吉さん(69)にも感謝状を贈る。