※続きです

「思わせぶりな態度は一度も見せたことがありませんし、そもそもLINEなど個人の連絡先も教えていません。
なのに、なぜ告白されたのか。

どう考えても絶対オッケーされるわけがない状況にもかかわらず、仕事上の関係が悪くなることも顧みないで告白する。
実際に、断った後にギクシャクして、仕事に支障が出ています。自分勝手過ぎますよ」

大人の告白には、「資格」がいる。
個人的な連絡先を交換し、何度もデートを重ね、お互いが親密の情を抱いて、信頼関係が築かれた後に「最後の念押し」という意味合いで告白する。
「付き合ってください」と頼むのではなく、「付き合おうか」と念押しするくらいの関係ではなければ、断られた時のリスクを回避することはできない。

つまり大人の告白とは、相手の気持ちの裏を取り、答え合わせするだけのものに過ぎないのである。
告白する時点で、二人の関係はすでに煮詰まっていなければいけない。

にもかかわらず、一部の男性はそうした途中の過程をすっ飛ばして、高リスクな告白をする。
それは、相手にもリスクを背負わせるということだ。

いちかばちか、のるかそるかの“ガチ告白”をしていいのは、高校生までである。
そして、あなたは高校生ではない。
いくつになっても、愛の告白を神聖視する“ピュアおじさん”になってはならないのだ。

また、男性は女性より体が大きい場合が多いので、大人の“ガチ告白”は女性に精神的な負担だけではなく、物理的な恐怖も与える。
いずれにしても、大人の告白は「念押し」が基本であり、そこまでの関係に達していないで行う告白は、時に暴力として受け取られる。
そのことを頭の隅に置いて恋愛する、大人の心がけが必要になりそうだ。

勝算のない告白は自己満足に過ぎず、相手にとって迷惑行為そのものなのである。

※以上です