実は日本の妊産婦や新生児の死亡率は高かった

「厚労省の研究班の調べで、妊娠や出産で亡くなる女性は
公表されている人数より35パーセント多いことがわかった。
妊娠や出産にともなって脳出血を起こし産婦人科以外の
診療科に移された経過が報告されていなかったため」

一方、子どもの死亡率を見る「早期新生児死亡率」と「周産期死亡率」は、
生後1週間以内の死亡数をカウントし、「新生児死亡率」は生後4週間以内の
死亡率をカウントすることになっています
日本は海外に比べ、寝たきりの植物状態のままの延命治療が
長く続くことが多いので、一定の日数の範囲内の死亡をカウントする死亡率は低くなりやすいです

生後1年以内の乳児死亡ではその4分の1の原因が出産に伴うものだ、
という統計もありますし、国立保健医療科学院の研究報告によると、
1歳から4歳の疾患による死亡率は、日本は先進13ヵ国中最高になっています

その原因は、肺炎による死亡数が突出して高いからなのですが、
出産時の事故で寝たきりの重度の脳性マヒになった子どもが死亡する際にも、
死因は肺炎になることが多いのです。