2017年08月24日 17時38分
iPS細胞(人工多能性幹細胞)を大量に増やせる自動培養装置を、京都大とパナソニックが共同開発し、受注販売を始めた。

 高品質のiPS細胞を安定的に大量増殖でき、研究者の負担軽減につながるという。

 iPS細胞は通常、研究者が手作業で培養して増やすが、習熟には数年の経験が必要。人によって品質に差が出ることもある。培養液をほぼ毎日交換する必要もあり、研究者の負担になっている。

 装置は、高さ約2・4メートル、幅約2・7メートル、奥行き約1・1メートルの箱形。中のロボットが、熟練研究者と同等の技術で培養液を交換したり、別の培養皿にiPS細胞を移し替えたりする。

 1台4000万〜5000万円。iPS細胞を創薬研究に使う製薬企業や研究機関を対象に、年5台程度の販売を見込んでおり、23日に販売を始めた。

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http://yomiuri.co.jp/science/20170824-OYT1T50111.html
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