人が吐く息に含まれるアルコールを調べる価格の安い携帯型の検知器をめぐり、正確な測定ができないといった問題が指摘されていることから、国内のメーカーなどの団体が、初めて統一的な品質基準を定め、来年から第三者機関による検定を行うことになりました。
人が吐く息を調べるアルコール検知器をめぐっては、国民生活センターが、おととし、6つのメーカーの1万円以下の携帯型検知器を調べた結果、測定値がばらつくなど、すべての製品で問題があったと指摘しました。

これを受けて、国内の検知器メーカーなど23社でつくる業界団体「アルコール検知器協議会」は、初めて統一的な品質基準を定め、この基準に基づき、来年から第三者機関による検定を行うことになりました。

検定では、アルコールを正確に検知するか調べるほか、説明書などにセンサーが劣化することや車の運転ができるかどうかの判断に使わないよう求める内容が記されているかも確認し、合格した製品は認証されたことを示す表示ができるようになります。

アルコール検知器協議会の常深剛生技術委員長は「この検定を広めて、検知器を正しく安全に使ってもらいたい」と話しています。また、国民生活センターは「統一的な基準を設けたことは評価でき、期待したい」と話しています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170825/k10011110391000.html