http://yomiuri.co.jp/world/20170827-OYT1T50029.html
 【ガザ(パレスチナ自治区)=金子靖志】エルサレム旧市街にあるユダヤ教の聖地「嘆きの壁」に男女が一緒に礼拝できる区画を新設するかどうかを巡り、ユダヤ教徒が国民の大半を占めるイスラエルが揺れている。

 高さ約20メートル、長さ約60メートルの嘆きの壁は、現在はユダヤ教の厳格な戒律に従い、礼拝する区画が高さ約1・6メートルの鉄製の仕切りで男女別に分けられている。

 地元メディアによると、米国のユダヤ教団体などから男女別の礼拝が「時代遅れ」との批判があり、イスラエルの改革派政党などが男女一緒に礼拝できる区画の整備を要求。昨年1月に新設することが閣議決定された。

 しかし、ネタニヤフ首相が率いる与党「リクード」と連立を組む、戒律に厳格な宗教政党「シャス」などがこれに反発を強めた。このため首相は今年6月末、閣議決定した男女が一緒に礼拝できる区画の新設計画を凍結すると発表した。


http://yomiuri.co.jp/photo/20170827/20170827-OYT1I50018-1.jpg
http://yomiuri.co.jp/photo/20170827/20170827-OYT1I50017-1.jpg