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- [内閣府ホームページ] _ 災害教訓の継承に関する専門調査会報告書 / 1923 関東大震災【第2編】
_ 平成20年3月発表

・ 第2節 殺傷事件の発生
http://www.bousai.go.jp/kyoiku/kyokun/kyoukunnokeishou/rep/1923-kantoDAISHINSAI_2/pdf/19_chap4-2.pdf

「9月2日から6日までに発生した53件の事件で、合わせて朝鮮人233名を殺害し、42名に創傷を負わせたことにより、
11月15日現在、367名が起訴されていた」

「朝鮮人被殺害者数の全体について、朝鮮総督府の記録によれば、10月22日現在、内務省は『朝鮮人被殺人員』を約248名と把握していた。
しかし、朝鮮総督府東京出張員はこれを前提に『内査したる見込数』として、
東京約300、神奈川約180、埼玉166、栃木約30、群馬約40、千葉89、茨城5、長野3の合計約813名を挙げている」

「総督府は震災による朝鮮人の死者・行方不明者を832名と把握して、1人200円の弔慰金を遺族に支給した。
日本人の死者、行方不明者へ一律で配布されたのが御下賜金の1人16円であったことと対比すれば、
200円という金額は政府が朝鮮人の被災を特異なものと捉えられていたことを示している」

「2日午後以降に発生した広範な朝鮮人迫害の背景としては、
当時、日本が朝鮮を支配し、その植民地支配に対する抵抗運動に直面して恐怖感を抱いていたことがあり、
無理解と民族的な差別意識もあったと考えられる」

「歴史研究、あるいは民族の共存、共生のためには、これらの要因について個別的な検討を深め、
また、反省することが必要である」