※続きです

■自然療法にはれっきとした裏付けがある!

ここで小林氏の自然療法に関して、魔女である筆者なりの解釈を加えて分析してみたい。
まず、主食を白米やパンではなく、玄米に変えた点だが、これによってがんの栄養源となるブドウ糖を断ったということになるだろう。

ビワの種に含まれる成分アミグダリン(ビタミンB17)には、がんを死滅させ正常細胞を活性化させる力があるとともに、血液をアルカリ化したり鎮痛作用もあるという。
米シカゴ大学教授のハロルドマンナ博士をはじめ、日本でも大阪大学の片瀬淡(あわし)教授らがアミグダリン療法を奨めている。

プロポリスは、ミツバチが樹木から集めた樹脂に唾液などの分泌物を混ぜ合わせてつくる物質である。
ミツバチは、このプロポリスで巣の内部を殺菌消毒しており、古来より“天然の抗生物質”として使用されてきた。

紫イペ茶とは「紫イペ」という樹木の内部樹皮を原料にした健康食品だ。
紫イペの薬効は、古代インカ帝国の時代からすでに知られていた。

ブラジルのレシーフェ抗生物質研究所のオ・ワルド・ゴンカルブス・デリマ博士の研究によると、紫イペエキスによりマウスの肉腫の成長が84%抑制されたという。
日本でも、1996-〜1998年の日本癌学会において、金沢大学がん研究所免疫生物部助教授の坂井俊之助博士(故人)がマウスを使った実験で紫イペエキスに抗がん作用があることがわかったと発表している。

スギナのパワーとDNAを修復する特定の波長(528Hz)の音楽については、以前トカナでご紹介した通りである。
光線療法の基礎は、古代ギリシアで「医聖」と称えられたヒポクラテスの太陽光線療法にある。

19世紀末にデンマークの医師であるN.R.フィンゼン博士によってカーボン・アーク灯が発明され、近代光線療法が確立。
その功績が認められ、博士は1903年にノーベル医学生理学賞を受賞している。
光線療法は、スイス・フランス・ドイツなどヨーロッパで盛んに行われ、日本にも20世紀初頭に導入された。

■「必ず治る」自分を信じること、西洋医学もバランス良く

――小林さんが試みた自然療法の中で、特に効果的だと感じたものは何でしたか?

小林 どれも大事なのですが、「必ず治る」と信じきることがすごく重要です。

自分で作ったがんですから、自分で消せるはずなのです。
私は西洋医学を否定する訳ではなく、西洋医学と東洋医学をそれぞれバランスよく取り入れたらいいと思います。
私もはじめに外科的手術を受けなかったら、果たして自然療法だけで完治したかはわかりません。
もっとも、抗がん剤に関しては“よくない”と個人的に思っていますが――。

――そもそも抗がん剤は、「ジュネーヴ議定書」(1925年)で戦時使用が禁止されたマスタードガス(イペリットガス)などの発ガン物質から作られていますよね。

マスタードガスは放射線と同様、細胞に突然変異を引き起こす可能性が高く、抗がん剤治療は、この作用を利用してがん細胞を殺しています。
まさに「毒をもって毒を制す」的な話ですが、もちろん大量接種が有害であることは容易に想像できます。
最後になりますが、読者に向けてメッセージをお願いします。

小林 自分の内なる力を信じてください!

がんを恐がりすぎないで、目を背けず、がんを作り出した原因、そして自分と向き合い、すべては自分の責任と受け入れることが重要です。
食と生活を正し、自分の身体と心を愛する事、今を大切に生きるという事を教えてくれたがんに感謝しています。

――ありがとうございます!

いかがだろう。現代医学と代替療法、そして自然療法に対する意見は人それぞれだ。
本インタビューを読んだうえでの最終的な判断は読者に委ねるしかないが、今回紹介した小林氏のように、外科的手術と自然療法でがんの完治に成功した例もあるということだけは、歴然たる事実なのだ。
あなたがどの立場を取るにせよ、小林氏が語ってくれたように、まずはがんを誘発するような生活を続けている人は、それを改めることが何より重要かもしれない。

※以上です