http://www.sankei.com/smp/affairs/news/170828/afr1708280003-s1.html
 神奈川県秦野市内の自宅アパートで平成28年10月に長男の優斗ちゃん=当時(5)=を暴行死させたとして、母親の自称飲食店従業員、今静香容疑者(32)と、元夫の無職、井上嘉和容疑者(53)が傷害致死容疑で逮捕された事件で、今容疑者らと当時同居していた知人女性が県警に対し、「事件前に(今容疑者らに)子供への暴力をやめるように注意したが聞き入れてもらえなかった」などと説明していることが27日、捜査関係者への取材で分かった。

 優斗ちゃんは暴行後の病院への搬送時、体重が平均より軽かったことも判明。県警捜査1課は、今容疑者らが暴行や育児放棄などの虐待行為を日常的に繰り返していた疑いがあるとみて、詳しい経緯を調べる。

 同課によると、今容疑者らは優斗ちゃんを暴行したとみられる27年8月当時、優斗ちゃん以外の娘2人のほか、知人女性一家4人の計9人で秦野市内のアパートで暮らしていた。知人女性は同課などの調べに、「以前から優斗ちゃんを殴ったり蹴ったりすることがあり、注意していた。自分の家族に矛先が向くのが怖かったので、それ以上のことはしなかった」などと話したという。暴行当日とみられる同月23日は、知人女性一家は不在だった。

 今容疑者らは暴行後、車で優斗ちゃんを病院に搬送しており、その際は医師らに「子供同士が戦いごっこで遊んでいる最中に、棒のような玩具でたたかれた」と説明していた。優斗ちゃんは約1年2カ月後の28年10月に急性硬膜下血腫などによる脳症で死亡した

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