埼玉県と群馬県の同じ系列の総菜店で販売されたポテトサラダを食べた12人からO157が検出された問題で、保健所が食品工場の従業員19人の便を検査した結果、O157は検出されませんでした。依然として混入経路は特定されておらず、国の検査機関は、患者から検体の提供を受け、O157のDNA型が一致するかどうか調べています。

今月7日から中旬にかけて、総菜店「でりしゃす」の埼玉県熊谷市にある籠原店と熊谷店、それに、前橋市の六供店と伊勢崎市の連取店で加工販売されたポテトサラダを食べた16人が腹痛などを訴え、このうち12人から腸管出血性大腸菌、O157が検出されました。

保健所は、ポテトサラダを製造していた高崎市の食品工場の従業員19人の便を検査した結果、O157は検出されなかったと、28日発表しました。

保健所によりますと、工場に残っていたポテトサラダのすべてのサンプルや、調理器具などからもO157は検出されず、工場の製造過程での混入の疑いは確認できなかったということです。
また、埼玉県の2つの店舗と前橋市の店舗の従業員や調理器具からもO157は検出されませんでした。

依然として混入経路は特定されておらず、国立感染症研究所は、患者から検体の提供を受け、O157のDNA型が一致するかどうか調べています。

8月28日 18時13分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170828/k10011115901000.html